
熊本・天草の有明町。
静かな海と里山に包まれたこの地に、「島原の乱 初戦の地」として語り継がれる神社があります。
その名は、大島子諏訪神社(おおしまこすわじんじゃ)。
1637年、天草四郎が率いる一揆勢と幕府軍が最初に衝突したとされる歴史の舞台。
しかし、いまこの場所に立つと、争いの痕跡よりもむしろ穏やかな祈りと自然の静寂が広がります。
境内には、疫病退散を願って令和に建立された「アマビエ石神様」や、木造社殿。
時を超えて“祈りの地”として受け継がれてきた姿に、思わず足を止めてしまうことでしょう。
・天草・島原の乱「初戦の地」として知られる歴史ある神社
・疫病退散の「アマビエ石神」が祀られる話題のパワースポット
・海と山に囲まれた静寂な境内で、祈りと歴史が交わる
Contents
大島子諏訪神社の概要
名称: | 大島子諏訪神社 |
---|---|
読み方 | おおしまこすわじんじゃ |
住所 | 〒861-7311 熊本県天草市有明町大島子1891 |
創業 | – |
電話番号 | – |
参拝可能時間 | 24時間 |
社務所受付時間 | – |
御朱印有無 | あり(書き置き対応) |
駐車場 | 無料:約10台 |
例祭日 | 10月第3日曜日 |
公式サイト | – |
公式instagram | – |
大島子諏訪神社のアクセス方法・行き方
・天草空港から車で約23分
・天草市から車で10分
経路
海沿いにある国道324号線を走る。
天草市に向かう道から見ると左側に駐車場があります。
駐車場
鳥居前に数台分の無料駐車スペースがあります。
大島子諏訪神社の由緒・御祭神・御利益
由緒・歴史
大島子諏訪神社は、天草市有明町の静かな集落に鎮座する諏訪神社で、「天草・島原の乱の初戦の地」として知られています。
1637年(寛永14年)、天草四郎時貞が率いる一揆勢と幕府軍の最初の戦いがこの地で勃発したと伝わります。
古来より地域の鎮守として崇敬され、戦勝祈願・疫病退散の社として信仰を集めてきました。
また、疫病が流行した際に「珍しい形をした石」に祈ると病が治まったという伝承も残り、令和2年には新たにアマビエ石神が建立されました。
御祭神
建御名方神(たけみなかたのかみ) | 建御名方神は、諏訪大社の主祭神として知られる神で、神話では武勇と挑戦の神として登場。『古事記』によると、天照大神の孫・ニニギノミコトが地上に降りた際、国を譲るよう命じられた地祇・大国主神の子として現れたのが建御名方神。 |
八坂刀売神(やさかとめのかみ) | 八坂刀売神は、建御名方神の妃神(きさきがみ)であり、諏訪の地でともに祀られる女神。名前の「八坂(やさか)」には「調和」や「平和」を意味する説があり、夫である建御名方神の勇猛さを支える、和の象徴として信仰される。 |
御利益
ご利益 | 戦勝・開運・厄除け・疫病退散・家内安全・夫婦円満・安産祈願 |
大島子諏訪神社の御朱印
社務所
社務所はないが、本堂の前に御朱印の書き置きあり。
箱を開けると、御朱印やおみくじを手に取ることができる。
御朱印
大島子諏訪神社の御朱印は、力強い筆致で「大島子諏訪神社」と記され、中央に朱印の「諏訪神」印が押されたシンプルながら格式ある一枚です。
用紙の下部には、「大切なのは感謝のこころ」という言葉とともに、祈る家族のイラストが描かれ、優しい雰囲気が印象的です。
大島子諏訪神社の境内の様子
鳥居
神社の鳥居は国道324号線沿いに立っており、道路を挟んで海側と山側の両方に鳥居があります。
道路に面して目立つ位置にあるため、ドライブ中でも目に入りやすく、参拝者を誘うシンボル的存在となっています。
海側鳥居
神社の鳥居は国道324号線沿いに立っており、道路を挟んで海側と山側の両方に鳥居があります。
大島子諏訪神社の駐車場に車を停めて真向かいにあります。
鳥居の神社は、倒壊恐れがあるのか近づくことはできません。
鳥居から有明海が広がっており、海をのんびり眺めることができます。
参道
正面の鳥居から本堂まで参道が続いています。
石灯籠や打ち手水前に囲まれて本堂までの道が続きます。
本堂からの参道は、前に狛犬がおり、海側の鳥居まで一直線に続きます。
本堂
木造の本殿は、地元の信仰を背景に丁寧に守られてきた佇まいを感じさせます。
天草の緑に囲まれ、彫刻や細部の装飾からは地域の信仰と歴史がしのばれます。
本堂内は綺麗な畳、初宮詣の旗もあり、地元の方が綺麗に見守っている様子がわかります。
打手水
石造りの手水舎には清らかな湧き水が今なお流れ、参拝前に心身を清める場として訪れる人々を出迎えます。
水の音とともに気持ちが静まり、神域へ入る準備を整えてくれます。
打手水には、龍のオブジェが見守っています。
狛犬
社殿前には風雨に耐えながら境内を見守る狛犬の姿があり、その姿には長年の歴史を感じさせる風格が漂います。
阿吽の呼吸で、参拝者を見守ってくれています。
アマビエの石神様
境内の参道には、疫病退散を願って建立されたアマビエの石神様が祀られています。
2020年5月に建立され、その丸みを帯びた後ろ姿がとても親しみやすく、訪れる人々の撮影スポットにもなっています。
石工は下浦町の黒川保石材店が担当したと伝えられています。
運の神(福禄寿)
境内の片隅には、運や福をつかさどる神霊として福禄寿がひそかに祀られているとの伝承もあり、長寿と幸福を願う人々の信心を集めています。
大島子諏訪神社のギャラリー