熊本県人吉市にある青井阿蘇神社は、人吉市で最も古い神社の1つです。
本殿など5棟の建造物(本殿、廊、幣殿、拝殿、楼門)が国宝に指定されており、重厚感の有る神社です。
ぜひ青井阿蘇神社の歴史と共に、パワーの貰える雰囲気を味わいましょう。
・「青井の杜国宝記念館」オープン
・1円がモデルになった樹木を拝見
・本殿などの建造物5棟が国宝に指定
Contents
青井阿蘇神社の概要
名称: | 青井阿蘇神社 |
---|---|
読み方 | あおいあそじんじゃ |
住所 | 〒868-0005 熊本県人吉市上青井町118 |
創業 | 806年 |
電話番号 | 0966-22-2274 |
参拝可能時間 | 8:30~17:00 |
社務所受付時間 | 8:30~17:00 |
御朱印有無 | 有 |
駐車場 | 30台 |
例祭日 | 10月8日 |
公式サイト | https://aoisan.jp/ |
公式instagram | https://www.instagram.com/aoiasojinja/ |
青井阿蘇神社のアクセス方法・行き方
熊本駅から車で約1時間20分
熊本駅から電車で約2時間30分
人吉市役所から車で約5分
人吉駅から徒歩で約12分
駐車場
駐車場は、神社正面の右手側にあります。
神社正面の右手側は見逃しそうですが、入り口に案内板があります。
イベントや初詣は満車になり易いとのことで、ご注意ください。
青井阿蘇神社の正面右側が空いてない場合は、物産館横の駐車場もあります。
違反駐車をした場合は罰金となりますので、目的外の利用は控えてください。
物産館横の駐車場に停めた場合は、神社の雰囲気ある横道に沿って正面へ回り込む必要があります。
その道中も楽しめます。
青井阿蘇神社の由緒・御祭神・御利益
由緒・歴史
創建は平安時代初期の大同元年(806年)まで遡ります。
阿蘇神社の神主であった緒方権之助大神惟基が、神のお告げによって阿蘇大明神を勧請したのが始まりと伝えられています。
その後、青井阿蘇神社は相良氏と深い関わりを持ち、相良藩の氏神として暑く庇護を受けました。
現在の社殿は、慶長15年(1610年)から18年にかけて、人吉藩初代藩主相良長毎とその重臣相良清兵衛によって造営されたものとなります。
御祭神
建磐龍命 | 健磐龍命は、神武天皇の孫であり、阿蘇神社の祭神として知られる神様です。阿蘇開拓の神様として有名で、阿蘇山を神格化した阿蘇大神と同一視されることもあり |
阿蘇津媛命 | 阿蘇神社に祀られている女神様で阿蘇開拓の神様である健磐龍命の妻とされています。 |
国造速甕玉神 | 健磐龍命の息子であり、阿蘇国造の初代とされています。農業の神、開拓の神、地域の神として信仰されています。 |
この3神は阿蘇三社とも称される、熊本県阿蘇市の阿蘇神社の祭神12柱中の3柱です。
まさに阿蘇神社の分社である理由が御祭神様からわかりますね。
御利益
ご利益 | 開運招福 |
青井阿蘇神社の御朱印
青井の杜国宝記念館
青井阿蘇神社の横に、社務所、ミュージアム、地域の交流の場である畳の大広間を複合した参集殿を新築されました。
建築作品や人吉・球磨地方の歴史や文化の資料を見ることが可能です。
また社務所の役割もあるため、こちらの受付で御朱印を受け取ることが可能です。
御朱印
御朱印帳をお渡しし、直筆でいただけます。
その間にも周りを散策しながら5分ほどで受け取りました。
早朝など人が少ない時に依頼すると、待ち時間も少ないためおすすめです。
青井阿蘇神社の境内
蓮の花が乱れる禊橋
青井阿蘇神社の楼門前にある朱色のアーチ橋です。
池には多くの蓮が映えており、6~7月に見頃を迎えます。
令和2年7月豪雨災害で一部壊れたみたいですが令和4年10月に復旧しており、綺麗な形状で今も受け継がれております。
1円がモデルになった招霊木
青井阿蘇神社の楼門右手前側に招霊木があります。
天に向かってまっすぐに枝を伸ばすことから
『神霊を招く木』『神の依り代(よりしろ』)言われます。
そして貨幣で最も見かける一円玉にデザインされています。
1円玉とみると、枝も細く、真っ直ぐに伸びていることからモデルとなった絵が伝わります。
楼門と武者のお出迎え
高さ12メートルもあり、禅宗様式と桃山様式を融合させた建造物です。
人吉様式とも呼ばれるみたいで、全国でも類を見ない技法とのこと。
立派な楼門を背景に武者格好のボランティアの方から写真を撮らせていただきました
「人吉市が好き」といった気持ちから、観光で来るお客様の対応が丁寧で温かさを感じさせてくれます。
打手水
綺麗な朱色の手水舎でした。
獅子が4頭、口から水を出している姿は初めて見たかもしれません。
狛犬が手を清めるお客様を見守っておりますね。
洪水被災
周囲の電柱には洪水が到達した高さが張られております。
神社の建物のほとんどは浸水したと思われ、当時の被害の甚大さを物語ります。
自分の身長を遥かに越える浸水、今だに想像できません。
大きな被害から少しずつ復旧してきた背景を知ると、もっとじっくりと境内を見ようと感じさせます。
絵馬
絵馬は、青井阿蘇神社のイラストもあり歴史ある神社の大きさを感じさせます。
下の方にはおみくじが括られており、様々な方の祈願した想いが詰められていますね。
青井大神宮 内宮・下宮
社務所の左側奥に、「大神宮」という提灯がかかった大神宮があります。
左側が、外宮の「宇気皇太神」の社
右側が、内宮の「天照皇太神」の社
となります。
明暦2年(1656)五十代大宮司に就任した青井惟治が、寛文3年(1663)に創建した神社です。
寛保2年(1742)に楼門の東側に造成されましたが、昭和34年に現在の地に遷された、記載がありました。
本殿
本殿に近づくたびに歴史と懐かしさを感じさせます。
金箔に描かれた社紋である「並び鷹の羽」
両側面の昇り龍・降り龍の彫刻。
屋根のある「廊」に、“あ・うん”の形相をした一対の龍の彫刻。
本殿と拝殿をつなぐ「幣殿」に、花鳥風月や植物をデザインした彫刻や錺金具
写真では取れなかったですが、参拝時は細かくも確かな職人技術も見どころです。
青井稲荷神社
御祭神の宇迦之御魂神は稲の神で大田神、大宮神とともに食物を司る神として信仰されています。
現在では、稲荷の神様の縁日である2月の初午日に、初午祭が盛大に行われています。
宮地獄神社
御祭神は、 息長足比賣命、 勝村大神、 勝頼大神です。
息長足比賣命とは神功皇后のことを指し、摂政として政治の任にあたられます。
それを補佐した忠臣が、 勝村大神 と 勝頼大神 です。
青井阿蘇神社境内に遷座されたのは1963年(昭和38年)のことです。
ちなみに福岡県に総本社があります。
青井阿蘇神社を参拝して
令和2年7月豪雨で大きな被害を受けたことは、メディアで大きく取り上げられていました。
今回、青井阿蘇神社を参拝して被害の大きさを目で見て想像し、そして復旧作業が進みつつあることに地域関係者の一段としたパワーを感じました。
- 令和3年度には国宝建造物の楼門や本殿が復旧
- 令和4年度には国登録有形文化財の禊橋が復旧
- 令和5年11月には、隈研吾氏設計の青井の杜国宝記念館がオープン
地元の市房杉や屋久杉などの銘木をふんだんに使用した素晴らしい建築です。
そのような復旧による綺麗な建築物を楽しみつつも、人吉市を楽しむと良いですね。
青井阿蘇神社のギャラリー
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