熊本県阿蘇市にある国造神社へ参拝にいきました。
阿蘇神社と違い、山の中にある神社ですが大楠など、歴史を感じさせる展示物が多々ありパワーをもらえるスポットです。
「手野の大杉」「白蛇の桧(ひのき)」「鯰社」など、速瓶玉命という神様から伝承した言い伝えの残るエピソードや御利益が多々あります。
また境内は参道が直線に伸び、竹に囲まれた空間で小川が流れ、本殿周りはパワースポットと言われる名所が多々あり、観光や散策で楽しむことができます。
・熊本県内で最も古い神社の一つとして伝わる
・樹齢約2000年の大杉が見所
・境内は小川を渡り木々に囲まれるため静かな時間を過ごせる
Contents
国造神社の概要
名称: | 国造神社 |
---|---|
読み方 | こくぞうじんじゃ/にのみやつこじんじゃ |
住所 | 〒869-2601 阿蘇市一の宮町手野2110 |
創業 | 1672年 |
電話番号 | 0967-22-4077 |
参拝可能時間 | 24時間 |
社務所受付時間 | – |
御朱印有無 | あり |
駐車場 | 無料:15台 |
例祭日 | 7月26日 |
公式サイト | – |
公式instagram | – |
国造神社のアクセス方法・行き方
JR九州豊肥本線宮地駅から車で10分
阿蘇神社から車で8分
駐車場
熊本県道213号内牧坂梨線を、一の宮手野方面へ車を走らせると登り坂途中で「国造神社」と案内板が見えてきます。
駐車場へ入ると、左手側駐車場に「阿蘇淡水魚センター」があります。
ゴールデンウィーク中に参拝へ行きましたが、子供連れの家族で賑わっており、釣った魚を塩焼きや唐揚げにして召し上がることができます。
トイレ
駐車場の中にトイレがあります。
境内に行くとお手洗いはないため、駐車場で済ませておくと良いです。
国造神社の由緒・御祭神・御利益
由緒・歴史
肥後国(現在の熊本県)には、延喜式神名帳に記されている四座の神社があります。
そのうちの一つで、熊本県内で最も古い神社の一つとされるのが国造神社です。
国造神社の主祭神は速瓶玉命で、彼は阿蘇神社の主祭神である健磐龍命の息子として阿蘇の地を開拓し、農業や植林を指導しました。また、速瓶玉命の御妃や御子息も合わせて4柱の神々が祀られています。
神社の鳥居から西へ60メートルの場所には、祭神である速瓶玉命の墓とされる上御倉古墳と、その妃である雨宮媛命の墓とされる下御倉古墳があります。これらの古墳は6世紀後半の横穴式石室を持つ円墳で、巨大な安山岩と阿蘇溶岩の切石で構成され、熊本県を代表する巨石古墳とされています。
御祭神
速瓶玉命 | 日本神話に登場する神で、特に農業や収穫に関連する神として知られる。速瓶玉命は、穀物の神として豊作を祈るために祭られる。名前の「速瓶玉」は、速やかに(迅速に)豊かな収穫をもたらすことを象徴する。 |
雨宮媛命 | 雨を司る神として知られており、特に農業や水に関連する神事で重要な存在とされる。雨宮媛命は、雨をもたらし、農作物の成長を助ける神として、農村地域を中心に信仰される。 |
高橋神 | 鍛冶や工芸に関連する神として知られる。この神は、鉄や金属を加工する技術を象徴し、鍛冶職人や工芸家から信仰される。高橋神は、技術の向上や作業の安全を祈る際に崇拝されることが多い。 |
火宮神 | 火災防止や家庭の安全、暖を取るための火の管理に関する神として知られる。この神は、火を安全に使うことや火災から守ることを祈る際に信仰される。 |
御利益
ご利益 | 開運招福、金運、浄化、皮膚病 |
国造神社の御朱印
社務所(神符守札授与所)
社務所の受付でおばあちゃんがいました。
お話を聞く機会があり、「昔は直筆で書いていたkど今は書き置きしている」とのこと。
また最近、ご朱印帳を持って回る方が多く、男性は1人、女性は多くの方と回っているみたいです。
また若い男性が行くと、「孫のように思えるから嬉しいね」と優しくお話ししていただきました。
北は北海道から、南は沖縄から御朱印をいただきに来る方も多いです。
御朱印
御朱印は書き置きになります。
日付を記載するペンも置いておりました。
国造神社の境内の様子
鳥居
神社の入り口に真っ白な鳥居があります。
鳥居先は直線の参道に竹が茂っていることから、神秘的な空間を思わせます。
掛け橋
竹藪に囲まれた参道を進むと、小川が見えてきます。
山水なためか澄んだ水が、窪みに沿って流れていることが特徴的です。
打手水
打手水はシンプルな作りでした。
本殿へ続く階段を登る前にお清めとして設置されております。
本殿前の鳥居
本殿への鳥居は、木の葉っぱも写っており美しく思います
紅葉もあり、秋の時期は綺麗なことが想定します。
本殿
本殿は木造の造りです。
本殿中は「北宮」といった看板があります。
また両側に祀られる神様名が記載あります。
各祀られる神様の特徴は上部で述べているため、ぜひ御祭神の見出しを見返してみてください。
御大典記念
天皇陛下の御即位記念として、設置されております。
白蛇の桧(ひのき)
白蛇が出現し、見た人は開運すると言われています。
この種の桧(ヒノキ)は育ちにくく、この様に大きくなったものは珍しいそうです。
古くよりこの桧には白蛇が宿り、時々姿を現すが
この白蛇を拝んだ(見た)者は運が開けると伝えられている。
鯰社
健磐龍命が阿蘇の火口湖をを蹴破り干拓された時、大鯰が出現して横たわりました。
力強い神である健磐龍命も、湖の精である鯰を退治することはしませんでした。
代わりに、鯰に丁寧に説得を試みます。
「多くの人々を住まわせようとこの湖を干拓している。お前がそこに居ては、私の仕事もできない。」
すると、鯰は頭を下げ、静かに湖の奥へと消えていったのです。
健磐龍命は、湖の精霊である鯰の霊を慰めるために、鯰を祀ることにしました。
同時に、鯰を捕ることを厳しく禁じました。
人々は、健磐龍命の深い慈悲と、自然への敬意に深く感銘を受けました。
以来、阿蘇神社では鯰を神として祀り、人々は感謝の気持ちを込めて鯰の絵を描いて奉納する風習が続いています。
鯰宮
鯰宮は、国造神社の拝殿の東側にある境内社です。
御祭神は、大鯰の霊で、昔、阿蘇谷の湖水干拓の時、湖の精と称する大鯰が居て涸死しましたため、その霊をここに祀られました。古来より癜肌(ナマズハダ)に祈りて霊験あらたかとのことです。祭典が毎年3月28日に行われます。
社殿の下に可愛い鯰の石像があります。
ぜひ参拝時は覗き込んで見てみてください。
手野の大杉
樹齢2000年を超える巨木「手野の大杉」がそびえ立ちます。
速瓶玉命が手植えしたと伝えられるこの大杉は、幹回り約13m、高さ約60mと巨大です。
そのため阿蘇屈指の巨木として多くの人々を魅了していました。
しかし、平成3年(1991年)の台風19号によって、手野の大杉は地上約11mの高さで折損してしまいます。
その後、懸命な保存作業が行われましたが、枯死を免れることができず、国指定天然記念物の指定も解除されてしまいました。
ですが地元の人々は、「手野の大杉保存事業期成会」を立ち上げました。
折れ残った地上2.5mから7mの部分を切り取り、上屋を設置して現在に至ります。
現在の姿は、かつての雄姿とは比べものにならないかもしれませんが、それでも樹齢2000年の壮大な歴史を感じさせる存在です。
国造神社を参拝して
境内は水と木々に囲まれた自然で、奥地は歴史を感じさせる大木が迎えます。
要所で神々の言い伝えがあるスポットもあり多くの方が参拝にきます。
何より、阿蘇市パワースポットと言われる阿蘇神社から近いこともあるため、ぜひ寄っておきたい阿蘇の神社と言えるでしょう。
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