【老神神社】八角形の石灯籠と陰陽の鬼が護神する神社

熊本県人吉市にある『老神神社』へ参拝に行きました。

老神神社は、鹿児島の霧島神社を勧請したと伝えられていまして、社殿は人吉藩主であった相良氏により造営されました。

創立年代は不明ですが、相良一族が古くから産宮と信仰してきた神社であり、もともとは山深い所に小さな祠があるだけだったそうです。

記事のポイント

・三日月城を守るために設計された左向きの神社
・霧島神社から分霊されたと伝えられる国指定重要文化財
・相良一族が古くから産宮と信仰してきた神社

スポンサーリンク



老神神社の概要

名称:老神神社
読み方おいかみじんじゃ
住所〒868-0053 熊本県人吉市老神町94
創業1628年
電話番号
参拝可能時間
社務所受付時間
御朱印有無あり
駐車場無料:5台
例祭日11月26日
公式サイト
公式instagram

 

老神神社のアクセス方法・行き方

・人吉市役所から徒歩約14分

・人吉ICから車で約6分

老神神社_経路

人吉市内の国道445号線を大橋に向かいます。

老神神社_経路2

大橋を渡り「EVISU」を右折すると、「老神神社」案内板の奥に鳥居があります。

鳥居前にある駐車場は、「EVISU」の駐車場になるため駐車しない方が無難です。

駐車場

老神神社_駐車場

駐車場は境内に停めることになります。

スポンサーリンク


老神神社の由緒・御祭神・御利益

由緒・歴史

老神神社_由緒

老神神社は、大同2年(807年)に霧島神社から分霊されたと伝えられる国指定重要文化財です。

古くから相良家の御産宮として信仰されており、現在の本殿は1628年に20代相良長毎とその子頼尚によって再建されました。

本殿には陰と陽の一対の鬼が護神として鎮座しています。

一般的に神社はアマテラス信仰に基づき南向きが多いですが、老神神社は東を向いています。

これは、三日月城を守るために設計されたためです。

最大の謎は、その名前「老神神社」です。

風水や陰陽五行説では、宇宙を細かく捉える中で「老」は「極まる」という意味を持ちます。

神社が城から真西に位置し、八卦における「兌」に当たることから、「老陽」、つまり「究極の神」とも解釈されます。

天孫降臨の地・霧島の神であることから、究極の神=太陽とも連想されやすいのです。

 

御祭神

瓊瓊杵尊日本神話に登場する神で、天照大神の孫。天孫降臨の神として知られる。天孫降臨で地上に降り立ち、葦原中国を治める。高天原の神々と地上の神々を結びつける役割を持つ。
木花咲耶姫命瓊瓊杵尊の妻であり、花の女神としても知られる。美と豊穣を象徴し、日本の桜の花と結びつけられる。火中出産の伝説があり、火の中で三人の子を産んだとされる。
彦火火出見尊山幸彦としても知られ、海幸彦の兄弟。兄弟で釣りと狩猟の道具を交換し、その後の冒険で豊玉姫と結婚。日本の祖先神の一つ。
豊玉姫命海神の娘であり、彦火火出見尊の妻。海の神としての側面を持ち、海に関わる神話に登場する。出産時に鰐の姿を現し、彦火火出見尊との間に子供をもうける。
火須瀬理命瓊瓊杵尊と木花咲耶姫命の子供の一人。

弟の彦火火出見尊との争いで敗北し、国譲りの役割を果たす。

火照命海幸彦としても知られる。弟の彦火火出見尊と釣り具と狩猟具を交換し、その後の物語で重要な役割を果たす。海と漁業の神としても信仰される。

 

御利益

ご利益合格祈願・芸能の神、五穀豊穣、家内安全、商売繁盛、健康長寿、病気平癒

スポンサーリンク


老神神社の御朱印

社務所

老神神社_御朱印1

本堂前にお守りや御朱印が置いてあります。

御朱印

老神神社 御朱印 - 人吉市/熊本県 | Omairi(おまいり)

老神神社 御朱印 – 人吉市/熊本県 | Omairi(おまいり)

御朱印は、セルフでお納めする形です。

日付は、自身で書き込みが必要になります。

お守り

老神神社_御朱印3

お守りやお札、案内など様々なものが置いてあります。


老神神社の境内の様子

鳥居

老神神社_鳥居

鳥居は朱色であり、街中にある神社でも目立ってわかりやすいです。

八角形の石灯籠案内

老神神社_八角形の石灯籠

神社の燈籠は通常、参道を挟んで一対で建てられますが、この神社の燈籠は参道の真ん中に建てられており、神域との結界を示す独特の配置となっています。

このような配置は人吉球磨地域では類例がなく、京都や奈良の社寺に見られる燈籠の配置と似ています。

老神神社_八角形の石灯籠案内

また、燈籠の形状も一般的には四角形、六角形、円形が多いですが、この燈籠は基礎から笠まで全てが八角形で作られています。

八角形の燈籠は他には青井阿蘇神社にしか見られません。

青井阿蘇神社では、江戸時代中期に神仏習合の信仰から吉田神道の信仰形式に改められ、その際に京都の吉田神道と関係の深い八角形の形式を燈籠に採用したと考えられています。

この燈籠の銘文には「奉与進 板屋 寛延三(1750)庚午十月吉日」と刻まれており、歴史的にも貴重な存在です。

 

打手水

老神神社_打手水

シンプルな打手水になります。

絵馬

老神神社_絵馬

絵馬に関して、特徴的なプリントはなく神社名が明記されております。

ですが、多くの絵馬によって祈願された様子がわかります。

狛犬

老神神社_狛犬1

狛犬が対になっており参拝者を見守っております。

 

老神神社_狛犬2

苔が乗っており、凛々しさを感じさせます。

本堂

老神神社_本堂

本堂は木造造りです。

中に入ることはできませんでしたが、境内の雰囲気からパワーを感じます。

稲荷神社

老神神社_稲荷神社1

「稲」とは「いのちの根」を意味し、これを総じて「いね」と読みます。

この「いのちの根」が込められているので「米」とも呼ばれます。

したがって、「いのちの根(稲)を荷なうほど豊かであれ」という吉祥願望を表したのが「稲荷」という言葉の語源です。

老神神社_稲荷神社2

稲荷神社は、この豊かな実りと生命力を象徴し、商売繁盛や農業の豊作を祈願する人々に広く信仰されています。

淡島神社

老神神社_淡島神社1

淡島神社の主祭神は、俗に「淡島明神」や「淡島様」と呼ばれています。

近世になると庶民の間で盛んに信仰されるようになり、特に婦人病や安産に霊験があるとされています。

老神神社_淡島神社2

健康や病気平癒を願う多くの人々にとって、心の拠り所となってきました。

女性に関わる祈願やお守りを求める参拝者が絶えない神社です。

天満宮

老神神社_天満宮1

「天満天神」あるいは「天満大自在天神」とは、神として祀られた菅原道真の神号です。

菅原道真は学問の神として広く信仰されていますが、その神としての正式な呼び名が「天満大自在天神」です。

老神神社_天満宮2

この名称は、道真公が天神様として崇められ、そのご神徳が広く知られていることを示しています。

弁財天社

老神神社_弁財天社1

弁天様は「弁財天」と書かれ、商売繁盛や財福の神様として広く信仰されています。

しかし、弁天様が誰にでも財をもたらしてくれるわけではないということも心得ておくべきです。

老神神社_弁財天社3

財を成すためには、単に自分の損得勘定だけで商売をするのではなく、相手や周囲の人々に気を配り、誠実さをもって取り組むことが重要です。

弁天様の御利益を受けるためには、このような心構えが必要不可欠です。

老神神社_弁財天社2

商売においても、人とのつながりや信頼関係が成功の鍵となるのです。

弁天様の御利益を信じ、誠実な商売を心掛けましょう。

老神神社のギャラリー

県南エリアの周辺情報

県南エリアの神社一覧はこちらから

県南エリアの飲食一覧はこちらから

  • SmaSurf Quick Search

スポンサーリンク



おすすめの記事