
熊本県菊池郡大津町、大津の街を一望する高台に鎮座する「大津日吉神社」。
春には約3000株の「日吉つつじ」が咲き誇る名所として、地元では「つつじの宮」とも呼ばれ親しまれています。
また、近隣に全国屈指のサッカー強豪校である大津高校があることから、熊本県で唯一の「サッカーお守り」を授与していることでも有名です。
東に阿蘇の峰々、西に金峰山を望む絶景の地で、自然と歴史のパワーを感じられる大津日吉神社の魅力をご紹介します。
・魔が去る、勝るに通じる「猿(まさる)」が導く厄除けの社。
・縁結びや夫婦円満を願う参拝者が絶えない「夫婦楠」。
・旧合志郡の総鎮守として古くから信仰を集める名社。
Contents
大津日吉神社の概要
| 名称: | 大津日吉神社 |
|---|---|
| 読み方 | おおつひよしじんじゃ |
| 住所 | 〒869-1233 熊本県菊池郡大津町大津2184-1 |
| 創業 | 1644年 |
| 電話番号 | 096-293-2064 |
| 参拝可能時間 | 24時間 |
| 社務所受付時間 | 9:00~12:00、13:30~17:00 |
| 御朱印有無 | 有り |
| 駐車場 | 無料:10台ほど |
| 例祭日 | 毎年11月18日 |
| 公式サイト | https://www.hiyosijinjya.net/ |
| 公式instagram | – |
大津日吉神社のアクセス方法・行き方
・阿蘇熊本空港から車で約17分
・肥後大津駅から徒歩15分
経路

旧57号線/県道30号に入り、上井手川を渡る先にあります。

道沿いに正面鳥居が見えてきます。
車でお越しの場合は、この鳥居の中へ車を進めてください。

駐車場までは、近隣の方が住んでいます。
静かに参拝させていただきましょう。

大津日吉神社は東嶽城跡の小高い山に位置しています。
少しだけ登り坂が続きます。

坂道を登ると、大津市が一望できる展望が見えてきます。
駐車場までもう少しです。
駐車場と境内入り口

神社の高台へと続く参道の途中や、鳥居前に駐車場があります。
大津日吉神社の由緒・御祭神・御利益
由緒・歴史

大津日吉神社は、正保元年(1644年)に滋賀県の日吉大社から神様を勧請(分霊を迎えること)して創建されました。
大津の街を古くから見守る総氏神であり、かつては参勤交代の安全祈願所としても機能していました。
大正11年の火災を経て、昭和3年に現在地である東嶽城跡(十文字山)へ遷宮されました。
主祭神は、山の守護神である「大山咋神(おおやまくいのかみ)」と、縁結びや国造りの神である「大国主神(おおくにぬしのかみ)」などです。
「全ての魔を除き、福を授ける」とされる魔除け・厄除け・鬼門除けの神、そして「日吉大黒福の神」として広く信仰を集めています。
御祭神
| 大山咋神(おおやまくいのかみ) | 山の地主神であり、農耕や産業の守護神。 |
| 大己貴神(おおなむちのかみ) | 別名「大国主神」。国造りの神であり、縁結びの神様。 |
御利益
| ご利益 | 方除け・厄除け・縁結び・家内安全・夫婦和合 |
大津日吉神社の御朱印
社務所

境内の右奥に社務所があります。
こちらでお守りや御朱印などを受領することが可能です。

受付時間内であれば、神職を呼べる「チャイム」があります。
御朱印

御朱印は「直書き」「書き置き」どちらも可能です。
右上に輝く「天下無敵必勝利運神」という文字に、背中を押してもらえるような、不思議なパワーを感じます。
御朱印帳

大津日吉神社固有の御朱印帳には、神使である「神猿(まさる)」や境内の風景がデザインされています。
他の神社にない、守神として感じることができる一冊です。
お守り

案内板にお守りの案内もあります。
大津日吉神社の授与所では、神使である「神猿(まさる)」をモチーフにしたお守りが多く見られます。
これらは「魔が去る」「勝る」といった語呂合わせから、厄除けや勝負運向上の象徴として信仰上の重要な位置づけにあります。
熊本県内でも屈指のサッカー強豪校がある「大津町」という立地にちなんだお守り。
日本サッカー協会(JFA)公認であり、さらに「日吉神社限定」という付加価値が、遠方から訪れる参拝者の「わざわざ手に入れる理由」を作ります。

また、安産や子育ての神徳で知られる祭神にちなみ、子供の健やかな成長を願う「こどもまもり」なども用意されています。
大津日吉神社の境内の様子
正面鳥居(一の鳥居)

神社の入り口に立つこの鳥居は、神聖な神域と人間が住む俗世との境界を示す結界の役割を果たしています。
大津日吉神社の正面に位置するこの鳥居は、2016年の熊本地震により倒壊しましたが、全国からの寄付や支援によって再建されました。
狛犬(こまいぬ)

参道の両脇に配された石造りの狛犬は、神域を邪気から守る「魔除け」の役割を果たしています。 
右側の口を開いた「阿形(あぎょう)」と、左側の口を閉じた「吽形(うんぎょう)」が対になっており、万物の始まりと終わり、あるいは宇宙の呼吸を象徴しています。

大津日吉神社の白い狛犬は、熊本地震などの困難を乗り越え、変わらず社殿を護持する象徴的な存在です。

境内の中で、計4体の狛犬が見守ってくれます。
参道

神社が「大津の日吉さん」と親しまれる高台に位置しているため、参道には多くの石段が連なります。
境内は広く、小さい子供を連れてきても走り回れるぐらいの広さがあります。
打手水

参拝者が神域に入る前に、手と口を清めて心身の浄化を行う「手水」の儀式を行う場所です。
大津日吉神社の手水舎は、「花手水」や、直接水が流れる形式への対応など、時代に合わせた衛生管理の案内も見受けられます。

石造りの水槽(手水鉢)に蓄えられた水は、神道における「禊)」を簡略化した重要な儀礼的役割を果たします。
本堂神猿

拝殿の欄間に施された猿の彫刻は、日吉神社の主祭神・大山咋神(おおやまくいのかみ)の使いである「神猿」を表現したものです。
「まさる」という呼び名には「魔が去る」「勝る」といった意味が込められており、古来より魔除けや勝負事、厄除けの象徴として厚く信仰されています。

また、猿が子だくさんで愛情深い性質を持つことから、安産や夫婦円満を願う信仰上の位置づけも持ち合わせています。
本堂(拝殿)

大津日吉神社の中心となる建物で、主祭神である大山咋神(おおやまくいのかみ)を祀っています。
加藤清正が慶長17年(1612年)に建立したと伝えられ、大津町の産土神(うぶすながみ)として地域に親しまれています。

昭和3年にこの地へ移り、令和10年(2028年)にはいよいよ御遷座百年の節目を迎えます。
積み重ねられてきた歴史の重みと、未来への期待を感じさせる案内です。

美しい格子造りの拝殿側面。
古いお札やお守りを納める場所も丁寧に整えられており、地域の人々に大切にされてきたかが伺える、清々しい空間です。
山王鳥居

静かな境内に立つ、独特なフォルムの山王鳥居。
この形が『合掌』を意味していると知ると、ただ眺めるだけでなく、自然と自分も手を合わせたくなるような清々しい空気感に包まれます。

『なぜこの形なの?』という疑問に答えてくれる、親切な解説板。
手を合わせる姿を鳥居の形にするという、昔の人の信仰心とデザインセンスの融合に、改めて日本の神社の奥深さを実感します。

『まさる』という響きに込められた、厄除けと勝利への強い願いを感じます。

親子猿:子猿を抱き寄せる慈愛に満ちた姿。家庭円満や子宝を願わずにはいられません。

合掌する猿: 一心に祈りを捧げる姿。山王鳥居の『合掌』とリンクしているようですね。

桃を持つ猿: 古来より魔除けの象徴とされる『桃』を抱えています。厄除けのパワーが強そうです!

御幣を持つ猿: お祓いの道具(御幣)を掲げる姿は、まるでお祭りの主役のよう。

扇で舞う猿: 扇を手に舞い踊る姿。見ているこちらまで明るい気持ちにさせてくれます。
山王猿神(神猿:まさる)

日吉神社の総本宮である日吉大社(滋賀県)において、猿は「神猿(まさる)」と呼ばれ、魔除けや災難が去る(猿)とされる神の使いです。

この「子抱き猿」の像は、猿が夫婦仲良く多くの子を育てる性質にあやかり、子授け、安産、家内安全を祈念して2005年(平成17年)に建立されました。

子抱き猿と奉納に関して、ご案内があります。
大国主神像

日吉神社の主祭神の一柱である大国主神の姿を模した石像で、一般には「だいこく様」として親しまれています。
大国主神といえば「大黒さま」として親しまれていますが、ここでは「ムスビ・慈愛の神」として紹介されています。

・海の神から授かった幸魂奇魂(さきみたまくしたま)
・180人もの子供に恵まれたという圧倒的な生命力
・目に見えない「運命」を司る幽冥主宰大神(かくりごとしろしめすおおかみ)としての側面
古事記のエピソードが、この静かな森の中で読むとより立体的に感じられます。
御神樹「夫婦楠(めおとぐす)」

拝殿の傍らにそびえる二株の巨大な楠で、その姿から「夫婦楠」と呼ばれ、縁結びや夫婦円満の象徴として崇められています。

昭和3年に神社が旧社地(十文字山東蔵城址)から現在の場所へ移された際、すでにこの楠は立派に育っていたそうです。
さざれ石

国歌「君が代」に詠まれることで知られる石で、岐阜県揖斐川町(旧春日村)産と説明されています。

学術的には「礫岩」であり、小さな石が長年の歳月をかけて一塊の大きな岩へと成長する姿から、繁栄や団結の象徴として多くの神社に奉納されています。
この石の成り立ちは、家族や国家が手を取り合い、末永く続くことへの願いが込められています。
熊本地震之碑

2016年(平成28年)に発生した熊本地震による被災と、その後の復興を記録した記念碑です。

碑文には、震度6強の揺れに見舞われ、鳥居の崩落や社殿の損壊など甚大な被害を受けたこと、そして全国からの支援を得て古材を活用しつつ再建を果たした経緯が詳細に刻まれています。
絵馬

願い事を記して奉納する絵馬には、大国主神と白兎、あるいは神猿のデザインが採用されています。
日吉神社の信仰において、神猿は「開運の使い」とされており、絵馬に願いを託すことで神への橋渡しをしてもらうという意味が込められています。
車祓所

鳥居の前に「車祓所」があります。
































