熊本県上益城郡益城町にある『津森神宮』へ参拝しました。
益城町の氏神様として地域に根付く歴史ある神社で、自然に囲まれたその神聖な雰囲気から、訪れる人々にパワースポットとしても知られています。
樹齢が400~500年以上の木々や水神様、夜泣き貝や神様の避難場所など、観光する際も見所がたくさんあります。
多くの参拝者が「心が落ち着く」「力をもらえる」と感じるこの場所は、日常の喧騒から離れてリフレッシュできる特別なスポットです。
・「夜泣き貝」の住んでいる樹齢400年の大イチョウ
・平成3年に九州を襲った台風17号で倒壊した鳥居跡がある
・阿蘇山噴火の火砕流が冷えた避難場所も見所
Contents
津森神宮の概要
名称: | 津森神宮 |
---|---|
読み方 | つもりじんぐう |
住所 | 〒861-2201 熊本県上益城郡益城町寺中708 |
創業 | 540年 |
電話番号 | 096-286-2808 |
参拝可能時間 | 8:30~15:00 |
社務所受付時間 | 8:30~15:00 |
御朱印有無 | 有り |
駐車場 | 無料:約50台 |
例祭日 | 10月30日 |
公式サイト | https://tsumori-jingu.com/ |
公式instagram | – |
津森神宮のアクセス方法・行き方
熊本阿蘇空港から車で約11分
熊本駅から車で約32分
経路
県道28号線である熊本高森線を北東方面へ進みます。
すると2分岐点に出るため、左折します。
分岐点から少し進むと、広い駐車場が見えてきます。
左折して駐車場へ入ります。
駐車場
駐車場はかなり広いため、駐車ができなかったということはないでしょう。
また正面に津森神宮の鳥居が見えるため、参拝者にとってもわかりやすいです。
津森神宮の由緒・御祭神・御利益
由緒・歴史
欽明天皇の2年(西暦540年)9月29日の夜、神武天皇の神霊が現れ、当時の国司である藤原法昌が神社を建立したとされています。
この地域は元々海の入江でしたが、神武天皇の霊が現れると瞬く間に森となり、「津森」と呼ばれ、神社の名前の由来となりました。
当初の本宮は現在地より南東の丘の上にあり、現在でも「影向石(ようごうせき)」として史跡が残っています。
宝治元年(西暦1247年)に将軍藤原頼嗣によって社地が現在の場所に移されましたが、安土桃山時代の末期に小西行長の兵乱で焼き払われ、社領も没収されました。
現在の社殿は、その後再建されたものです。
御祭神
神武天皇 | 日本初代天皇とされており、国家の繁栄や開拓、戦いでの勝利を祈願する神として崇められている |
天照皇大神 | 日本神話の最高神であり、太陽を司る神です。光をもたらし、豊穣や繁栄を祈る神として広く信仰されている |
鎮魂八神 | 魂の平安を祈るための神々です。具体的な神々は諸説ありますが、主に安寧や鎮魂のために祀られる |
御利益
ご利益 | 五穀豊穣・交通安全・学業成就・商売繁盛・厄除け・病気平癒・良縁成就・家運繁栄 |
津森神宮の御朱印
社務所
社務所は、本堂より左手側にあります。
近くに樹齢500年の銀杏の木があるため、迷うことはないでしょう。
宮司様にご用の場合は、、インターホンを使って呼び出しをしてください。
御朱印
御朱印は直筆書きと書き置きの2種類があります。
書き置きの場合は、御朱印が用意されているためスムーズですが
直筆を希望の場合は、社務所に宮地様が不在の場合は呼ぶ必要があります。
お守り
各お守りはそれぞれ異なるご利益を持っており、厄除け、健康祈願、交通安全など、様々な願い事に対応した種類があります。
見本には直接触れずに、願い事に合ったお守りをお選びください。お守りの種類に応じて、授与料が異なります。
津森神宮の境内の様子
鳥居
大墳墓となった氏子の人々は、神様への敬意を表すため、鳥居の建立を決定しました。
この鳥居は多くの人々の協力により新しく建てられました。
私達の神様の復旧に向けて、多大な努力を傾注し、見事に復旧を成し遂げた。
境内図
境内図になります。多くの見所があり、ゆっくり回ると1時間は過ぎます。
ですが、ゆっくりした時間を過ごせるため、もし急ぎでないなら1つずつ見て回ると良いです。
津森神宮の森
「ふるさと熊本の樹木」には、特定の樹木にまつわる言い伝えや効能が伝えられています。
例えば、銀杏の木には「夜泣貝」という貝が住んでおり、その貝を赤ん坊の枕の下に置くと、夜泣きをしなくなるという伝承があります。
また、木大角豆やキササゲの木は雷避けになると言われ、その実には利尿作用があり、賢炎による浮腫に効くとされています。
さらに、樹齢700年以上のサザンカの木は、原種と考えられているとされています。
楼門
この楼門は、櫛磐窓神(くしいわまどのかみ)を祀る建物で、天孫降臨の際に同行した神様として知られています。
明治14年(西南戦争直後)に建立され、貴重な杉材を使用した大きな建築物で、県内でも珍しい構造を持っています。
2階には梵鐘が吊り下げられており、平成18年に大規模な修理が行われました。
楼門の中には、地元方の写真や地震の際の被害などが撮影され残っております。
狛犬
楼門前に狛犬が2頭います。
この狛犬は手毬などを踏んでおらず、地に足をつけて見つめ合っています。
旧鳥居と土台
平成3年7月に九州を襲った台風17号と19号によって、鳥居の上部は大きな被害を受けました。
強風で鳥居が倒れた際、額石も壊れてしまいました。
この額石は、壊れた鳥居の土台石であり、鳥居本体の重みだけで地中に支えられて、数百年にわたりその形を保っていました。
倒壊時には、江戸時代の古銭が多数散乱しました。
これらは当時の参拝者が鳥居の屋根に投げ上げたものと考えられており、神社名額の大きさや字体なども、その時代の様子を伺うことができる貴重な資料となっています
打手水
楼門を通り、左側に打手水があります。
綺麗な水で参拝前の手や口をお清めしましょう。
本殿
木造造りで綺麗な本殿があります。
屋根は緩やかな曲線を描く造りで、正面にしめ縄がかけられています。
厳かな雰囲気は伝統的ながらも地元地域の根付きを感じます。
東末社
天照皇大神、倉稲魂命、十一面観音の三柱を祀っています。
西末社
数多くの神様を祀っています。
高産日神(たかみむすびのかみ)
天地万物を生産なす神霊
神産日神(かみむすびのかみ)
心魂を鎮め、寿命長久を守る神霊
足産霊神(たるむすびのかみ)
魂田魂の霊神
生産霊神(いくむすびのかみ)
魂田魂の霊神
大宮売神(おおみやめのかみ)
宮殿住宅の神
事代主神(ことしろぬしのかみ)
宮殿住宅の神
御膳神(みけつかみ)
恵比須様、福を招く神
飲食の神
水神さん
水神さんの祭神は弥都波能売神で、伊邪那美神が火の神を生んだ後に禊を行った際の神であり、生命に関わる重要な水を司る女神です。
この水は古くから祭祀に使用されていましたが、長らく整備がされていませんでした。
しかし、愛宕氏子たちが毎年末に清掃を行い、立派に復興しました。
この池に溜まっている水は、約九万年前の泥層から自然に湧き出たものです。
平成29年12月には、球磨工業高校伝統建築科から社の寄贈を受け、整備が完了しました。
お奉仕祭・神輿
このお祭りは約600年続く伝統行事で、氏子地域の12地区を巡回しながら神体を引き継ぎ、地域の繁栄と安全を祈るものです。
神体は次の地区に渡される際、仮屋に安置され、壊れた神輿は壊した地区が修理して復元するというルールがあります。
平成30年には熊本県の重要無形民俗文化財に指定され、地域にとって非常に重要な行事です。
御神樹
「夜泣き貝」が住んでいる樹齢400年の大イチョウは、熊本県の「ふるさと熊本の樹木」にも指定されています。
この大イチョウには「夜泣き貝」と呼ばれる小さな巻貝が住んでおり、熊本独自の言い伝えによれば、この貝を赤ちゃんの枕の下に入れておくと、夜泣きが治ると言われています。
むくの木
このむくの木は、明治100年記念老木保護事業といて、国土緑化熊本県推進部委員会から
指定された保護木です。
遊歩道前にあり、大きなむくの木は高い身長から地域を見守っているように感じます。
夜泣き貝
夜泣き貝は、当神宮の敷地にある墓地の下、溝に住んでいる小さな貝です。
その姿を見かけることが少なく、名刺のように貴重な存在であることから「夜泣き貝」という名がつきました。
この貝は、特に乳児の夜泣きに効果があると言われており、夜泣きが止まらない赤ん坊に御利益があると信じられています。
そのため、神宮で大切にされる存在です。
神様の避難場所
この地層は約九万年前の阿蘇山噴火による火砕流が冷えて固まったもので、その堅牢さから、戦時中の空襲からご神体を守るために利用されました。
この場所は「太平洋戦争の遺跡」として貴重な資料であり、広さは三畳ほどで棚が設置されています。
見学は自由に行うことができます。
福島の滝桜
福島県三春町にある樹齢千年のしだれ桜で、長寿の木の代表として全国でも有名です。
平成十二年冬に実生の苗木を植樹し、未来の桜と共に震災復興のシンボルとして大切に育てています。
遊歩道
津森神社は遊歩道があり、本殿と地域を一望できるプチ展望台があります。
遊歩道の前には、むくの木や神幸祭記念碑などあります。
裏にある小山みたいなところに入ります。
小さな階段があるため、体が不自由な方にとっては難しかもしれません。
遊歩道を30秒ほど歩くと、本殿を裏側から見ることが可能です・
屋根の大きさに圧巻されます。
裏側を一周ぐるっと周ります。
本殿の向こうには田園が広がっており、静かな時間が過ぎていく感じがします。
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