美しい自然と豊かな歴史に恵まれた熊本を訪れるなら、ぜひ体験してほしいのが「三社参り」です。
九州地方の風習である三社参りは、一度に3つの神社を巡り、それぞれのご利益をいただく伝統的な参拝方法です。
観光の一環としても、神聖なパワースポットを巡る心癒される旅としても魅力的です。
熊本には歴史ある有名な神社が点在しており、県外からでも1日で気軽に巡ることができます。
今回は熊本市内で移動時間を含めた効率的なプランをご紹介します。
地元の雰囲気を存分に味わいながら、神社巡りを満喫できる1日の旅を楽しんでください。
・「一に清正公、二に高橋稲荷、三が別所のこんぴらさん」の熊本三社参り
・各神社への移動距離やルートを紹介
・有名な神社である3社の特徴を抑えて、観光の目星にできる
三社参りとは?
三社参りは、3つの神社を参拝する風習で、九州地方や中国地方の一部では特に親しまれています。
参拝する神社によってご利益は異なりますが、3社を巡ることでさらに多くのご利益を得られるとされています。
初詣として三社参りを行う地域もあり、これは福岡県を中心に根付いている習慣です。
三社参りのルールは特に決まっていませんが、地域によっては「三が日の間に参拝する」や「1日で3社を回る」といった決まりがあることもあります。
加藤神社の概要
名称: | 加藤神社 |
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読み方 | かとうじんじゃ |
住所 | 〒860-0002 熊本県熊本市中央区本丸2-1 |
創業 | 1871年 |
電話番号 | 096-352-7316 |
参拝可能時間 | 24時間 |
社務所受付時間 | 8:00~17:00 |
御朱印有無 | あり |
駐車場 | 無料:40台 |
例祭日 | 4月の第4日曜日 |
公式サイト | http://www.kato-jinja.or.jp/ |
公式instagram | https://www.instagram.com/katojinja.official/ |
由緒・歴史
熊本城内に鎮座する加藤神社は、慶応4年(1868年)にその歴史が始まる、由緒ある神社です。
元々は清正公を祀った「浄池廟」でしたが、明治4年の神仏分離令に伴い、熊本城内に御社殿が移され、「錦山神社」として創建されました。
その後、明治42年の清正公三百年祭を機に、現在の「加藤神社」へと改称されました。
加藤神社から高橋稲荷神社へ移動
・
・加藤神社から高橋稲荷神社まで、車で約17分
北方向に行幸坂を進む島崎本通りから左折し、西廻りバイパスへ。
右折して県道237号へ入ります。
直進すると、「慶歯科医院」が見えるため、左折すると到着します。
高橋稲荷神社の概要
名称: | 高橋稲荷神社 |
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読み方 | たかはしいなりじんじゃ |
住所 | 〒860-0068 熊本県熊本市西区上代9丁目6-20 |
創業 | 1496年 |
電話番号 | 096-329-8004 |
参拝可能時間 | 24時間 |
社務所受付時間 | 8時30分~16時30分 |
御朱印有無 | 有り |
駐車場 | 無料:約50台 |
例祭日 | 2月12日 |
公式サイト | – |
公式instagram | @takahashiinarijinja |
由緒・歴史
明応5年(1496年)、隈本城の初代城主鹿子木親員が支城として稲荷山山頂に上代城を築いた際、城内鎮守のため京都の伏見稲荷神社から稲荷大明神を勧請したのが始まりです。
江戸時代に入り、熊本藩主細川氏の菩提寺である海蔵寺の首座義本氏が夢で稲荷神社再興の啓示を受け、寛文元年(1661年)、現在地である稲荷山中腹に社殿を再建し遷座しました。
以降、熊本藩主細川氏の崇敬を受け、明治維新の際に高橋稲荷神社に改称しました。
高橋稲荷神社から別所琴平神社へ
・高橋稲荷神社から別所琴平神社まで、車で約12分
高橋稲荷神社から琴平通りまで進みます。
県道28号線まで出た熊本高森線を直進します。
熊本県で有名ない「湯らっくす」「BOOKOFF琴平店」を過ぎると左手に別所琴平神社が見えて到着します。
別所琴平神社の概要
名称: | 別所琴平神社 |
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読み方 | べっしょことひらじんじゃ |
住所 | 〒860-0814 熊本県熊本市中央区琴平本町12-27 |
創業 | 1711年 – 1716年 |
電話番号 | 096-366-7963 |
参拝可能時間 | 9:00~17:00 |
社務所受付時間 | 9:00~17:00 |
御朱印有無 | あり |
駐車場 | 無料:約50台 |
例祭日 | 8月31日、10月10日 |
公式サイト | https://bessho-kotohirajinjya.or.jp/ |
公式instagram | https://www.instagram.com/bessho_kotohirajinja/ |
由緒・歴史
別所琴平神社は鎌倉時代に創建され、「金比羅大権現」をお祀りしています。
主祭神の大物主大神様は、古代から「幸魂(さきみたま)」と「奇魂(くしみたま)」という二つの神霊を持つ偉大な神様です。
幸魂は私たちの幸福を司り、奇魂は霊的な世界を守護する神霊です。
この二つの力によって、大物主大神様は人々に平安と幸福をもたらす守護神として古くから崇敬されています。祈願することで、誰もがそのご加護を感じ、安寧を得ることができると信じられています。
本居宣長も「古事記伝」でその力を称えており、今もなお広大な働きで私たちを守り続けている神様です。