熊本県山鹿市にある『相良寺』へ参拝に行きました。
比叡山延暦寺の末寺として、長い歴史を持つこのお寺は、814年に伝教大師最澄が開基したと伝えられる由緒ある寺院です。
朱雀天皇や後朱雀天皇の時代には、皇后の安産祈願のため勅使が参籠し、無事に皇子が誕生した故事も。
このことから、お寺は安産や子育ての祈願所として多くの信仰を集めてきました。
また、源平合戦では寺が焼き討ちに遭いましたが、このとき生まれた「アイラトビカズラ」の伝説や、再興後に地元名家の厚い信仰を受けた歴史は、現在も人々の心に語り継がれています。
・山鹿市で有名な安産祈願のお寺
・多くの観音様が水子供養を見守っていただける
・金運に強い黄色ダルマも多数いる
相良寺の概要
名称: | 相良寺 |
---|---|
読み方 | あいらじ |
住所 | 〒861-0412 熊本県山鹿市菊鹿町相良370 |
創業 | 814年 |
電話番号 | 0968-48-9144 |
参拝可能時間 | – |
社務所受付時間 | 9:00〜16:00 |
御朱印有無 | 有り |
駐車場 | 無料:約10台 |
例祭日 | – |
公式サイト | – |
公式instagram | – |
相良寺のアクセス方法・行き方
・道の駅 七城メロンドームから車で約18分
・菊池市役所から車で約23分
経路
九州自動車道菊水ICより県道16号線を山鹿方面へ約9km進み、国道325号線に入ります。
325号線を菊池方面へ6km進み、パチンコ店先交差点を左折して県道9号線に入り菊鹿町へ行きます。
あんずの丘から車で約15分で到着です。
目印として、吾平阿蘇神社の鳥居が見えてきます。
駐車場
吾平阿蘇神社を左折すると、駐車場が見えてきます。
もう一つ奥にも駐車場があります。
こちらは相良観音駐車場で「泉水園」向かいにあります。
もちろん相良観音用へ案内する駐車場もあります。
相良寺の由緒・御祭神・御利益
由緒・歴史
比叡山延暦寺の末寺として、由緒ある歴史を持つこのお寺は、814年に伝教大師最澄によって開基されたと伝えられています。
一方で、肥後出身の僧・俊芿が開基したとの説もあり、その歴史にはさまざまな興味深いエピソードが残されています。
朱雀天皇や後朱雀天皇の時代には、皇后の安産祈願のため勅使が参籠し、無事に皇子が誕生したという故事があります。
このため、このお寺は安産や子育ての祈願所として広く信仰を集めています。
治承・寿永の乱(源平合戦)では、平氏側の菊池隆直がこの地に立てこもりましたが、源氏側の緒方惟栄に攻められ、お寺は焼き討ちに遭い多くの建物が焼失しました。
この時、寺の付近に自生する天然記念物「アイラトビカズラ」にまつわる伝説が生まれました。
千手観音がこのカズラに飛び移ったという言い伝えがその植物名の由来となっています。
その後、正平年間に菊池武光が寺を再興。以降、菊池氏や隈部氏など地元の名家から厚い信仰を受けるようになりました。
本尊である千手観音像は、室町時代後期に作られた山鹿市指定文化財で、高さ約3.4メートルにも及ぶ国内最大級の木彫座像です。
檜の寄木造りで、胎内銘から1517年に作られたことが分かっています。
その独特な姿は、寺を焼いた緒方惟栄の首を取ったとされる伝説と深く結びついています。
明治時代には一度廃寺となりましたが1877年に再興され、現在もその歴史と伝説を訪れる人々に伝えています。
このお寺は、歴史の重みとともに深い感慨を与える特別な場所です。
本尊
千手観音坐像 | 室町時代後期に作られた山鹿市指定の文化財です。その高さは約3.4メートルもあり、檜の寄木造りによる国内最大級の木彫座像として知られる。 |
御利益
ご利益 | 安産、子育て、縁結び |
相良寺の御朱印
社務所
社務所へは『黄色だるま』が出迎えてくれます。
安産祈願で有名な相良寺ですが、「金運上昇」も祈願して家庭の繁栄を願うのでしょうね。
社務所の中は、お守りやグッズなど多々あります。
外にはお土産用にお菓子やお茶などが展示してあります。
御朱印
御朱印は手書きでいただけます。
御朱印は2種類いただくことができます。
・御本尊の千手観音菩薩様
・薬師如来様
どちらを頂戴するかは、受付で案内してくださいます。
相良寺の境内の様子
参道
駐車場に車を停めて、10秒で参道に到着します。
正面の参道入り口前に「元祖栗だんご 相良茶良」お店があります。
右折すると、お寺まで直進の参道です。
参道の途中には「泉水園」とお土産屋さんも充実しています。
打手水
相良寺本堂への階段手前に左側へ打手水があります。
ちなみに打手水の右側にお手洗いがあります。
龍が水中に佇んでおり、参拝者を清めてくれます。
アイラトビカズラ
階段の左手に「アイラトビカズラ」があります。
私が参拝した時は10月だったため、実っていない時期でした。
開花時期は4月下旬から5月下旬であり、写真のように綺麗に咲き誇ります。
香炉
本堂の前に香炉があります。
香には周囲を浄化して、焼香をした人自身の心と身体を清めるという意味があります。
観音様にお会いになる前にお香でお清めしましょう。
本堂
本堂前はお賽銭と鐘があります。
中に入ってご参拝することも可能です。
安産・子授祈願・お礼参りの場合は、左側の社務所で受付をしてください。
お参りの仕方として「南無千手千目観世音苦薩 おんばさらだるまきりそわか」と数回唱えてお参りしてください。
相良観音
ご本尊である丈六座身の十一面千手観音です。
木彫座像として国内最大級のスケールを誇ります。
安産や子授け、縁結びといったご利益があると古くから親しまれてきました。
3月の相良観音春季大祭には他県からも多くの参拝客が訪れます。
開運の鐘
福を呼ぶ鐘として、本堂右手側にあります。
良いことをお祈りしつつ、福を呼ぶために鳴らしてみましょう。
観音様
境内・社務所を左側へ抜けると、観音様が多数祀られています。
先祖供養、水子供養に関して詳しいことが書かれています。
自分だけでなく、ご縁があって今生きていることに感謝ですね。
水子供養
さらに奥にも水子供養で観音様が祀られています。
水子さんは不浄の者でも、悪因の者でも、避ける者でもありません。
病気や災害などで亡くなられるのと同じで、ご縁があってお母様の体内で性を受けられましたが、色々な事情で浄土に旅立たれたのです。
相良寺では、みなさま有縁の水子様を心安らかに浄土に旅立てるように、私たち人間と同じ気持ちでご供養を致しております。
一緒に手を合わせご供養をしてあげてください。
相良寺
水子供養塔
「全国流産児無縁霊供養塔」を調べると、生長の家創始者谷口雅春先生が、
生命尊重の立場から人工妊娠中絶(堕胎)を深く悲しみ、
堕胎された流産児の無縁の霊を供養するために建立されたものです。
水子供養時に優しくこちらを見守ってくださる感じがします。
伝教大師
「伝教師」とは、仏教寺院や宗派において、教えを広めたり信者を指導する役割を担う僧侶や講師のことを指します。
伝教大師(最澄)によって開山された天台宗のお寺です。
そのため、伝教大師が「伝教師」の意味でも重要な役割を果たしており、仏教の教えを広める活動の象徴的な存在とされています。
掲示板
境内は元気をもらえる言霊で溢れています。
散策するだけで、元気をもらえるため、ゆっくり散策すると良いでしょう。
絵馬
絵馬は千手観音様と安産祈願に適した2人のお子さんが絵柄になっています。
奉納料は受付でも可能ですが、奉納箱に納めることで購入が可能です。
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