人吉・球磨地域にある全ての曹洞宗の本寺が永国寺です。
多くの人から「ゆうれい寺」と呼ばれ、「幽霊の掛け軸」が有名です。
その他にも西郷隆盛に所以があるお寺とのことで、多くの参拝者が訪れます。
・「ゆうれい寺」で有名な観光スポット
・寺内の池は幽霊が現れたとのことだが、静かで落ち着く雰囲気
・西南戦争の際に西郷隆盛軍の本営となった寺
永国寺の概要
名称: | 永国寺 |
---|---|
読み方 | えいこくじ |
住所 | 〒868-0057 熊本県人吉市土手町5 |
創業 | 1408年 |
電話番号 | 0966-22-2458 |
参拝可能時間 | 24時間 |
社務所受付時間 | 8:00~17:00 |
御朱印有無 | 有 |
駐車場 | 大型車2台 乗用車15台 |
例祭日 | 8月5日:ゆうれい祭り |
公式サイト | – |
公式instagram | – |
永国寺のアクセス方法・行き方
人吉市役所から徒歩で約11分
人吉駅から徒歩で約20分
青井阿蘇神社から車で約3分
入口
人吉橋から267号線を走っていると「ゆうれい寺」と看板が見えてきます。
信号の手前が入り口になるため、焦らずに入っていきましょう。
駐車場
大型車2台乗用車15台ほど駐車することが可能です。
写真の反対側に、砂地の大きい駐車場があるので安心できます。
お祭りやイベント以外では満車になることはないと思うので、安心して駐車できるます。
永国寺の由緒・御祭神・御利益
由緒・歴史
永国寺は、熊本県人吉市にある曹洞宗の寺院です。
創建は応永15年(1408年)で、相良氏9代当主・相良前続公が寺院を創立しました。
明治10年の西南戦争の際に約1か月の間、西郷隆盛軍の本営となった寺として有名です。
ですが西南戦争による戦い中で寺は全焼してしまいました。
その後、永国寺は明治24年に再建されて現在までお寺が大事に守られています。
御祭神
釈迦如来 | 釈迦如来とは、お釈迦様の呼び名の一つです。お釈迦様の「釈迦」は彼が所属していた部族の名前で、如来とは「悟りを開いた人物」を指す言葉です。 |
御利益
ご利益 | 縁結び、縁切り |
永国寺の御朱印
神社の御朱印と違い、お釈迦様のいるお寺のような仏教を感じさせる御朱印です。
お寺の右側にある社務所にて御朱印をいただけます。
御朱印をいただく際は、ドアにあるチャイムを鳴らすと良いです。
優しい素敵なママさんが出てくださり、御朱印を書いていただけました。
ちょうど地元の方が集まって賑わっていたのですが、その理由は後ほど。
永国寺の境内の様子
永国寺_蓬莱保育園
お寺の楼門前に保育園があります。
結構昔からあるのか、ゆうれいの出そうな雰囲気を醸し出しております。
ですが掲示板に、新入生のお知らせが貼ってあったので今も子供達に使われているのでしょう。
楼門
楼門から三日月城へ一本道がダイレクトに繋がっている唯一の寺院が堂々した威圧を感じます。
鐘
楼門の裏には階段があり2階に上がれます。
2階には鐘があります。
戦の緊急事態時に人吉の町へ警報として鳴らしていたのでしょうか。
注意喚起で「鐘をつかないで下さいね」の案内がありました。
西郷本営跡碑
西南戦争の時に西郷隆盛が、本営を置いたことでも知られます。
田原坂で敗れると、人吉に1ヶ月間滞在して政府軍と戦いました。
それを記念する跡碑がお寺の前に鎮座しています。
本堂
永国寺の本堂は、西南戦争後に再建されましたが、老朽化によりさらに再建されました。
現在の本堂は、建て替えられたばかりで真新しい匂いを感じさせます。
お寺の中
新築のような綺麗なお寺中でした。
また中には様々な資料や永国寺のビデオなどがあり、ゆっくりと書物を読むことができます。
色紙や叶年珠など販売しているため、ご興味あれば購入してみてください。
幽霊の掛け軸
西南戦争の際に寺は焼失しましたが、幽霊の掛け軸は残ったそうです。
幽霊の女性に関して、
球磨川に身を投げ非業の死を遂げた女性が寺の裏の池に幽霊となって現れました。
和尚は自身の導きにより成仏させようと和尚自ら霊の姿を絵に描きました。
その絵を霊に見せたところ自身の姿に驚き、成仏された。
という言い伝えがあります。
一般で公開されている掛け軸はレプリカになります。
ですが8月のゆうれい祭りだけ、幽霊の掛け軸の本物が展示されるということです。
寺内の池
お寺の裏側に回ると池が現れます。
この庭には幽霊が出たことがあると言われる池になります。
寺内の池に藤の花
2024年4月7日に伺った際は藤の花が咲いておりました。
誰もいない静かな空間で、静かに咲く藤の花は、綺麗の一言です。
永国寺を参拝して
2024年4月7日に訪問しましたが、地元の方が集まって何か催しをしておりました。
御朱印を頂く際に「何をしていらっしゃるんですか?」と奥様に伺うと
「4月8日がお釈迦さまの誕生祭ということで甘茶を作っていました」
と温かく優しいご回答をいただきました。
調べると、4月8日はお釈迦様がお生まれになった時で「お釈迦さまが産まれた瞬間に、産湯を使わせるために9匹の竜が天から清浄の水を注いだ」という伝説から由来したそうです。
また
- 甘茶で赤ちゃんの頭をなでると、元気で健康な子供に育つ
- 上に立つものが良い政治で世を治め、平和な世が訪れると、甘い露が降る(甘露=甘茶に見立てるという説)
- 甘茶は神様の飲み物なので、飲むと不老不死になる
といった意味合いもあるそう。
地元のお母様方やご年配の方、そして子供達がお寺を走り回っていた姿が、微笑ましく思えました。
こういった神社やお寺を回ることで、古き良き風習など知れて楽しいきっかけになりますね。
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