【新宮禪寺】六芒星が寺紋の黄檗宗・日本最南端の寺院

熊本県球磨郡錦町にある「新宮禪寺」へ参拝に行きました。

田んぼの前にある新宮禪寺の見所は「六観音」になります。

その他、色彩ある御朱印や綺麗な境内を散策するだけで心が洗われます。

記事のポイント

・日本三大禅宗のひとつ“黄檗宗”の日本最南端の寺院
・人吉球磨最大の風物詩である相良三十三観音めぐりの三十二番札
・人吉の紅葉スポットとしても人気

スポンサーリンク



新宮禪寺の概要

名称:新宮禪寺
読み方しんぐうぜんじ
住所〒868-0303 熊本県球磨郡錦町西1670
創業1405年
電話番号0966-38-0251
参拝可能時間
社務所受付時間
御朱印有無あり
駐車場無料:30台ほど
例祭日
公式サイトhttps://shinguuzenji.com/
公式instagramhttps://www.instagram.com/kumazenstyle/

 

新宮禪寺のアクセス方法・行き方

・人吉球磨スマートICから徒車で約8分

・人吉市役所から車で約10分

 

新宮禪寺_経路1

県道219号線を進むと、「新宮寺」の縦看板が見えてきます。

新宮禪寺_経路2

道なりに進むと、右手側に駐車場が見えてきます。

かなり広い駐車場なため、車は停められるでしょう。

新宮禪寺_経路3

さらにカフェも併設しており、「お寺の見えるカフェ」としても人気な場所です。

駐車場

新宮禪寺_駐車場1

お寺前の駐車場は、田んぼの横道を抜けていき右手側に見えます。

新宮禪寺_駐車場2

写真見て、左手に駐車場、背後にカフェ、正面に新宮禪寺となります。

スポンサーリンク


新宮禪寺の由緒・御祭神・御利益

由緒・歴史

新宮禪寺_新宮禅寺六観音像案内

新宮禪寺は、室町時代の応永十二年(1405年)に建立され、六観音像が安置されましたが、戦国時代の天正四年(1576年)に火災で全焼してしまいました。

その後、相良十八代の義陽公が新たに六体の像を造立し、数回の改修を経て現在に至っています。

黄檗宗は、隠元禅師によって江戸時代に開かれた日本の禅宗の一つです。

禅仏教だけでなく、「美術・医術・建築・音楽・史学・文学・印刷・煎茶・普茶料理」など、多岐にわたる文化的な面にも影響を与えた宗派です。

 

新宮寺六観音

子安観音(如意輪観音)仏教の地獄絵図において血の池で苦しむ女性たちを救う観音として描かれている為、女性を救う観音として人気が高い。又、手には如意輪を持ち、智慧を授け、煩悩を打ち砕くという。

輪王座と呼ばれる独特の姿勢で、人々を如何すれば救えるか悩んでおられる姿。

《ご利益 安産・子安・子授・縁結び・智慧財福・福徳授与》

十一面観音苦しんでいる人をすぐに見つけられるように、頭の上に十一の顔があり、全方向を見守っている。

頭上面のうち前三面を菩薩面左三面を瞋度面、右三面を狗牙上出面、後ろ一面を大笑面といい、頂上に仏面を記して十一面。

《ご利益 災難回避・病気治癒・財福授与必勝・延命・極楽往生》

千手観音千手千眼観自在菩薩というのが正しい名前。

人々の苦しみをすべからく救う為に千本の手があるという。

観音の中でも功徳が大きく、観音の中の王という意味で「蓮華王」と呼ばれることも。

《ご利益 災難・延命・病気治癒・夫婦円満・恋愛成就》

馬頭観音怒りの激しさによって苦悩や諸悪を粉砕し、馬が草を食べるように煩悩を食べ尽くし災難を取り除くとされている。

家畜の安全と健康を祈ったり、旅の道中を守る観音様として信仰され、頭上に載っている馬が可愛らしい。

《ご利益 無病息災・動物救済・厄除け・旅行安全》

准胝観音元はヒンドゥー教の女神であるドゥルガーが全身であり、神の妃とされている。

とても美しい姿であるが、神々しい武器を持って魔族を倒した戦いの女神。

仏教に取り入れられてからは慈悲深い清浄をもたらす神とされている。

《ご利益 修道者守護・無病息災・延命》

聖観音観音菩薩(かんのんぼさつ)とも呼ばれる。

六観音の基本像で様々な他の観音に姿を変えて救いの手をさしのべるという。

《ご利益 災難除去・現世利益・病気平穏・厄除け・開運・極楽往生》

 

御利益

ご利益安産・子宝・病気平癒・厄除け・開運・延命・無病息災・病気治癒

スポンサーリンク


新宮禪寺の御朱印

社務所

新宮禪寺_社務所1

御朱印を頂戴する際には、お寺横にある社務所からチャイムを押すと殉職様がお見えになります。

新宮禪寺_社務所2

もし御朱印を頂戴しに来た場合は、鳴らすと良いです。

御朱印

新宮禪寺_御朱印

直筆で書いていただけます。

自然豊かな色彩にびっくりしました。

新宮禪寺_御朱印2

ご殉職様も物腰柔らかい方で、近隣のことや目の前にあるカフェなども世間話を交わすことができました。


新宮禪寺の境内の様子

楼門

新宮禪寺_楼門1

坂道を登り、右手側の田んぼ沿い道を歩くと、立派な楼門が見れます。

新宮禪寺_楼門2

本堂から見た楼門は、凛として聳え立ちます。

楼門を登り、2階に行くと鐘があります。

新宮禪寺_楼門3

この鐘がお寺の観音寺様に向けて響かせる方向になっております。

お正月などは近隣の方が多く参拝にいらっしゃるんかなと想像させてくれます。

本堂

新宮禪寺_本堂0

駐車場から正面の坂を登ると階段が見えてきます。

階段を登ると、六観音像のいる本堂に到着します。

新宮禪寺_本堂

お寺の奥には、相良家18代相良義陽の命により50年かけて作られた「新宮寺六観音」が鎮座しています。

新宮禪寺_本堂2

さらに、境内には樹齢500年を超える大イチョウや数百本の樹木があり、人吉・球磨地域の紅葉スポットとしても有名です。

 

見事に色づいた樹木が、落ち着きと独特の空気感を与えてくれます。

新宮禅寺六観音像

新宮禪寺_新宮禅寺六観音像

六観音は、観世音菩薩の代表的な六つの姿で、それぞれが六道の衆生を救うとされる仏様です。

 

「新宮庄太夫覚書」によれば、天正4年(1576年)に火災で全焼したため、相良家第18代の義陽公は清原頼忠に新しい六観音を寄進するよう命じました。

新宮禪寺_新宮禅寺六観音像2

天正5年に十一面観音、翌年に子安観音を大隅の仏師「回月」が彫り、天正6年には日高民部藤原秀が千手観音、阿弥陀如来、馬頭観音を作り、天正7年には作者不明の聖観音が寄進されました。

 

さらに、天正14年には仏師金策が准胝観音を、寛永7年には球磨の水上村の住人尾方大学が最後の馬頭観音を寄進しました。

このように異なる時期に異なる仏師たちが六体の観音像を作ったことは珍しいとされています。

 

新宮禅寺の奥に鎮座する六観音は、このお寺の最大の魅力であり、人吉球磨最大の風物詩である相良三十三観音めぐりの三十二番札でもあります。

 

六観音は相良家18代相良義陽の命により、1つの仏像を作るのに10年、完成までに50年をかけて作られました。

 

この50年という歳月は、戦国時代の背景を反映しており、相良義陽と同時代の織田信長の言葉「人間50年、下天の内をくらぶれば、夢幻のごとくなり」にも通じるものがあります。戦国武将である相良義陽のメッセージが込められているように感じられます。

 

寺院

新宮禪寺_寺院1

寺院になります。

本堂より右手側の境内にあります。

新宮禪寺_寺院2

お邪魔させていただきます。

新宮禪寺_寺院5

こちらでは、定期的に坐禅会も行われております。

参加料は無料なため、参拝する機会の際はイベント有無を見ることも良いでしょう。

新宮禪寺_寺院3

真正面には観音様が祀られております。

新宮禪寺_寺院4

また掛け軸もありました。

打手水

新宮禪寺_打手水本堂前

本堂の階段横に打手水があります。

新宮禪寺_打手水お寺前

別途、お寺前にも打手水があり紫陽花が添えられてました。

地蔵さん

新宮禪寺_地蔵さん

紅葉で有名な観光スポットですが、参拝時期は梅雨でした。

その際の紫陽花がとても綺麗に咲いていたので、一緒に撮影させていただきました。

新宮禪寺のギャラリー

 

 

スポンサーリンク



おすすめの記事